返金保証って、つけたほうがいいんでしょうか。

どーも!とーるです!
「返金保証って、つけたほうがいいんでしょうか」
これ、聞かれます。
で、調べると出てくるのはだいたい2種類です。
「つけましょう。成約率が上がります」
「やめましょう。悪用されます」
どっちも見たことある結論で、正直、これだけでは判断できないですよね。
なので今回は、分ける基準の話をします。
損失回避——返金保証は「安心させるもの」じゃない
よく「安心して買ってもらうため」と言われます。
半分合ってて、半分違うと思っていて。
返金保証がやっているのは、気持ちの問題じゃなくて、リスクを、買う側から売る側へ移すことです。
例えば、1万円の商品を買うとき。
買う側はこう考えます。
「だめだったら1万円が無駄になる」
行動経済学ではこれを損失回避と呼びます。
人は、得をする可能性より、損をする可能性のほうに強く反応する。
だから、いい商品でも手が止まる。
この「手が止まる」、ちょうど数字が出ていました。
オーストラリアで、返品サービスの会社(Loop)が9月に公表した調査です。
過去半年にネットで返品をしたことがある人、1,000人に聞いたもの。
55%が、返品のルールを理由に、ファッションブランドで買うのをやめたことがある。
そして、85%が、買う前に返品のルールを(少なくとも時々は)確認している。
国も商品のジャンルも違うので、そのまま日本の講座に当てはめるつもりはないです。
ただ、人がどこを見て「買わない」を選んでいるかは、よく分かります。
値段より、「失敗したときにどうなるか」を見ているんですよね。
行動経済学では、これを後悔回避と言ったりします。
「買って後悔するくらいなら、買わないでおこう」という動きです。
ここで返金保証があると、「損するかも」が消えます。
すると判断が、「欲しいかどうか」だけに戻る。
これが効く理由です。
僕も、動画講座につけています
実際の話をしておきます。
僕の動画講座も、返金保証をつけたことで購入者が増えました。
もちろん、速攻で返金申請される方もいます。
それでも、つけなかったときより売上は上がっています。
数字を出して「返金率は何%です」とかは言いません。
うちの規模では、そこまで断定できるサンプル数になっていないので。
ただ、つける前とつけたあとで比べれば、上がっている。
これは事実です。
返金されるのは痛いです。
痛いんですけど、買われないよりはいいということだと思っています。
つけないほうがいいケースがあります
でも、全部につければいいかというと、そうでもないと思っています。
僕が「これは慣れないな」と思うのは3つです。
① 成果が相手の行動量に左右される商品に、無条件の返金
ダイエット、学習、発信。
この手の商品で「効果がなければ返金」とやると、効果の判定でもめます。
やってないのか、合わなかったのか、外から見て分からないので。
② 提供コストが先に出るもの
制作代行、仕入れ、個別の時間。
返金しても、こちらの時間は戻ってこないんですよね。
③ 価格が低いもの
300円の商品に返金保証をつけると、手続きの手間のほうが大きくなります。
そもそも300円なら損失回避がそこまで働かないので、効果も薄いです。
つまり、返金保証が効くのは「迷うぐらいの金額」のときだけだと思っています。
つけるなら、条件は「期間」だけにする
ここが一番実用的かもしれません。
条件は、増やすほど弱くなります。
✖ 「効果がなければ返金」
→ 効果の判定でもめます。
✖ 「ご満足いただけなければ返金」
→ 満足も、外からは判定できません。
◯ 「購入後◯日以内なら、理由を問わず返金」
→ 判定がいりません。
期間で区切るだけなら、もめようがないんですよね。
「いつまでに言えばいいか」だけで決まるので、買う側も分かりやすい。
そして、条件を増やすほど疑われます。
「ただし」「かつ」「当社が認めた場合に限り」。
こういう但し書きが並んだ返金保証は、読む側からすると、ないのと同じに見えるんです。
さっきの調査にも、これに近い数字がありました。
返品に手数料がかかるお店だと、37%が、そのお店で買う回数を減らしたと答えています。
返品はできる。
でも、条件や手間がついている。
それだけで、買う側の足は止まるんです。
僕も、期間を区切るだけにしています。
考えることが少ないほうが、結局いちばん効くと思っていて(笑)
結局、何を決めているのか
返金保証をつけるかどうかは、売上テクニックの話に見えて、実はこういう話だと思っています。
この取引のリスクを、どちらがどれだけ背負うのか。
全部こちらが背負うのが正しいわけでも、全部相手に渡すのが正しいわけでもない。
自分の商品が、どこまでなら引き受けられるのか。
そこが決まれば、文面はあとからでも書けます。
とーる|猫好きの行動経済アナリスト





