SNSマーケに「正解」はない。あるのは「あなたがどっちのタイプか」だけ

どーもとーるです。
SNSマーケティングを学んでいて、
こんな経験はありませんか。
ある人の教材では、こう教わる。
「あなた自身を出しなさい。ストーリーを語りなさい」
でも別の人の教材では、真逆を教わる。
「自分の話なんていらない。商品とオファーを磨け」
……どっちやねん、と。
学べば学ぶほど、ノウハウが矛盾していく。
情報を集めるほど、何を信じればいいのか分からなくなる。
今日は、この「矛盾」の正体について話します。
先に結論を言いますね。
ノウハウが矛盾して見えるのは、源流が2つあるから。
そして、その2つは、どちらも正しい。
ただ「向いている人」が違うだけなんです。
SNSマーケのノウハウには「2つの源流」がある
世界中で語られるSNS・オンラインマーケのノウハウ。
たどっていくと、ほぼ2人の人物にぶつかります。
Russell Brunson(ラッセル・ブランソン)
Alex Hormozi(アレックス・ホルモジ)
この2人です。
日本ではあまり名前を聞かないかもしれません。
でも、あなたが読んできた集客やセールスの教材は、
知らないうちに、このどちらかの「子孫」であることがほとんど。
そして厄介なのが——
この2人の思想が、正反対だということ。
だから、片方の子孫の教材と、もう片方の子孫の教材を同時に読むと、
「言っていることが真逆」になる。
あなたが悪いのでも、教材が悪いのでもありません。
源流が違うだけなんです。
ひとつずつ見ていきましょう。
流派①:Russell Brunson ——「あなた自身」を売る思想
Russell Brunson は、世界最大のセールスファネルツール「ClickFunnels」の創業者。
『Expert Secrets』『DotCom Secrets』といった著書は、
コーチ・コンサル・専門家ビジネスの“世界的な教科書”です。
彼の思想を一言でいうと、こう。
「売る主体は、あなた自身だ」
キーワードは「Attractive Character(魅力的なキャラクター)」。
あなた自身がキャラクターになり、
ファンが応援したくなる存在になる。
商品は、そのキャラクターの延長線上に置かれます。
だから Brunson 派の発信は、ストーリーと人格が中心。
過去にどんな失敗をして、どんな気づきを得たか。
その物語を語ることで、読者の信念そのものを変えていく。
「説得して買わせる」のではなく、
「読者が自分でそう思った」状態を作るんです。
接点は、深く・少人数。
少ない人数に深く刺さって、高単価で長く付き合う。
これが Brunson の世界です。
流派②:Alex Hormozi ——「オファー」を売る思想
もう一方の Alex Hormozi は、フィットネス事業を売却したあと、
複数の事業を運営・投資する現役プレイヤー。
『$100M Offers』『$100M Leads』という著書で知られています。
彼の思想は、Brunson とまるで逆。
「売る主体は、オファー(提案)だ。あなたが誰かは二の次」
核にあるのは「Value Equation(価値方程式)」という考え方。
ざっくり言うと、価値とは——
「理想の結果 × 達成の確からしさ」を「時間 × 努力」で割ったもの。
この数式どおりにオファーを設計すれば、
誰が運営しても売れる状態が作れる、と考えます。
Hormozi は、こう言い切ります。
「自分にこだわるのをやめろ。オファーに集中しろ」
人格や物語ではなく、商品設計・仕組み・数字で勝負する。
広く・大量に届けて、システムで売る。
これが Hormozi の世界です。
で、どっちが正しいの? ——どっちも正しい。タイプがあるだけ
ここまで読んで、こう思ったはず。
「で、結局どっちが正解なの?」
答えは——どっちも正しい。
混乱の原因は、実はここにあります。
Brunson も Hormozi も、自分の本のなかでは
「これが唯一の正解」であるかのように書くんです。
Brunson は「あなたは魅力的なキャラクターになるべきだ」と書く。
Hormozi は「自分にこだわるな」と書く。
だから——
Brunson の本だけ読んだ人は「全員ストーリーを語るべきだ」と思い込む。
Hormozi の本だけ読んだ人は「全員オファーを磨くべきだ」と思い込む。
でも、2人が立っている前提が違うんです。
正解か不正解か、ではありません。
向き・不向きの問題。
Brunson のやり方が輝く人もいれば、
Hormozi のやり方が輝く人もいる。
逆のタイプにやらせると、潰れます。
つまり、本当に問うべきは「どっちが正しいか?」ではなく、
「自分はどっちのタイプか?」
なんです。
あなたはどっちのタイプか ——存在する2つのタイプ
人を、ざっくり2タイプに分けてみます。
タイプA:「話すと伝わる」人
- 専門性は深い
- でも、SNSの“見た目”で勝負するのは苦手
- 1対1や少人数で話すと、凄さが一気に伝わる
- 個別相談から成約することが多い
タイプB:「見せて惹きつける」人
- SNSの見た目・親しみやすさで、広く集められる
- フォロワーも自然に増える
- ただ、1対1の深い専門トークは得意じゃない
- コンテンツの蓄積で売れていく
どちらが優れている、という話ではありません。
タイプAがタイプBに憧れる必要もないし、その逆もない。
どちらにも、それぞれの売れ方があるだけ。
そして——
タイプAは Brunson 派、タイプBは Hormozi 派に、きれいに対応します。
タイプによって「特徴」がこう違う
2つのタイプの特徴を、並べてみます。
- 集客:A=苦手(入口が弱い)/ B=得意(自然に増える)
- 価値の伝わり方:A=直接話すと最強 / B=蓄積でじわじわ
- 成約のしかた:A=1対1の会話で決まる / B=仕組みで自然に売れる
- 弱点:A=「見つけてもらう」でつまずく / B=「買ってもらう」でつまずく
面白いのは——
両者の得意と弱点が、ちょうど裏返しになっていること。
タイプAは、価値を伝えるのが得意で、集客が弱い。
タイプBは、集客が得意で、成約(価値を伝える)が弱い。
だから、打つべき手も正反対になります。
そして「戦略」も正反対になる
タイプが分かれば、取るべき戦略は自動的に決まります。
ここが、いちばん大事なところ。
タイプA(Brunson派)の戦略:とにかく「会う機会」を作る
このタイプは、会って話せば伝わる。
だから最優先は「会う・話す機会をどう作るか」。
- 個別ZOOM、お茶会、少人数イベント
- 高単価のサービスで、少人数を深く満足させる
- 口コミと紹介で、じわじわ広げる
「1人に深く」が、いちばん効率がいい。
タイプB(Hormozi派)の戦略:「仕組み」で売る
このタイプは、集客はもうできている。
だから勝負どころは「集めた人を、どこに流すか」の設計。
- 商品ラインナップとファネル(購入までの動線)が肝
- 個別営業に頼らず、仕組みで売る
- サブスクやパッケージ商品と相性がいい
「1万人にちょっとずつ」が、いちばん効率がいい。
同じ「SNSで売る」でも、向かう方向は真逆。
タイプAに「フォロワーを増やして仕組みで売ろう」は間違い。
タイプBに「少人数に個別営業しよう」も間違いです。
行動経済学から一言 ——「正解探し」をやめる
僕は行動経済アナリストなので、最後にひとつだけ。
人は、「唯一の正解」を求めたくなる生き物です。
選択肢が多いほど不安になるので、
「これさえやればいい」という一本道を欲しがる。
SNSマーケのノウハウ迷子は、ほぼこれが原因。
でも、SNSマーケに「誰にでも当てはまる正解」はありません。
あるのは、「あなたに合うやり方」と「合わないやり方」だけ。
だから、問いを変えてください。
「どっちが正しいんだろう?」
↓
「自分はどっちのタイプだろう?」
この一語を変えるだけで、
矛盾して見えていたノウハウが、すっと整理されます。
「あ、これは Brunson 派の話。タイプBの自分には、半分だけ使えばいいな」
——そんなふうに、取捨選択ができるようになる。
ノウハウに振り回されるのをやめる第一歩。
それは、新しいノウハウを足すことではなく、自分の型を知ることです。
僕の場合
ちなみに僕自身は、タイプA——Brunson 派です。
フォロワー数は、正直多くありません。
でも、「個別で話すと伝わるタイプ」だという自覚があります。
だから僕は、母数(フォロワー数)を追わない。
刺さる人にだけ、深く刺さる設計をしています。
少人数と濃く付き合うほうが、僕にはずっと自然なんです。
これは「僕が正しい」という話ではありません。
もし僕がタイプBなら、まったく逆の設計をしているはずです。
あなたは、どっちのタイプですか?
それが分かった瞬間から、
SNSマーケは、ぐっとシンプルになります。
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P.S.
「自分はどっちのタイプか」の見極め方と、タイプ別の発信設計は、メルマガ『3-2-1ラボ』でさらに深掘りしています。週1回、読むだけで視点が変わる内容をお届け中です。
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とーる|行動経済アナリスト
