コラム#105マーケティング

答えは合っている。でも、次は解けない。「答え」ばかり集める人が、問題が変わると手が止まる理由

答えは合っている。でも、次は解けない。「答え」ばかり集める人が、問題が変わると手が止まる理由

どーも!とーるです!

学生時代、こんなことありませんでしたか。

テスト前に、答えだけ丸暗記して乗り切る。

標準問題は、ばっちり解ける。

でも、少しひねった応用問題が出た瞬間、ペンが止まる。

あれ、さっきまで解けてたのに(笑)

実はこれ、ビジネスでもそのまま起きています。

今日は、その話をしていきます。

まず、ちょっとこんな問題を考えてみてください。

「縦2cm、横2cmの正方形の面積は?」

答えは、4cm²です。

では、計算式を見てみます。

「2+2=4cm²」

……答え、合ってますよね。

いや、合っているように見えるだけです(笑)

正しくは、

「2×2=4cm²」

たまたま縦も横も2cmだったから、足し算でも同じ数字になっただけ。

これが縦3cm、横3cmになれば、

3+3=6cm²

3×3=9cm²

もう通用しません。

つまり、この人が持っていたのは「4cm²」という答えであって、面積を求めるための解き方ではなかった。

ということです。

SNSでも、みんな“答え”を持ち帰る

これ、ビジネスやSNSでもよく起きています。

「何投稿したら売れますか?」

「LINEは何通送ればいいですか?」

「価格はいくらにしたらいいですか?」

こういうとき、僕らはすぐに“答え”を探します。

毎日投稿する。

LINEは7通送る。

価格は9,800円にする。

たしかに、その答えでうまくいくこともあります。

けど、その人がなぜ毎日投稿したのか。

毎日見ていると、人はなんとなく好意を持ちやすくなる。だから接触回数を増やした。これが分かっていれば、毎日じゃなくても「見てもらう回数を増やす」に置き換えられます。

なぜLINEが7通だったのか。

一発で売り込むのではなく、送るうちに関係を温めていた。だったら、人によっては5通でも、場合によっては10通でもいい。

なぜ9,800円だったのか。

ゼロが一つ増えるだけで印象が変わる、という価格の見え方の話だった。だったら、商品によっては19,800円でも、980円でも同じ考えで決められます。

でも、そこが分からないまま数字だけ持ち帰ると、条件が少し変わっただけで使えなくなります。

そして、

「前はこれでいけたんですけど……」

となる。

前は、縦2cm、横2cmだっただけかもしれません。

「答え」を集める人は、問題が変わるたびに止まる

答えだけを覚えている人は、問題が変わるたびに、また誰かに答えを聞かないといけません。

でも、解き方が分かっている人は、

「前はこうだった」

「今回はここが違う」

「ってことは、こうかな?」

と、自分で応用できます。

僕は、この「ってことは、こうかな?」がものすごく大事だと思っています。

すぐに正解できることよりも、自分なりに考えて次の一手を出せること。

料理でも同じです。

レシピの分量を丸暗記した人は、その一品しか作れません。途中で材料が一つなくなったら、もうパニックです。

でも、「この調味料はこういう役割」と味の原理が分かっている人は、材料が変わっても、「じゃあこれで代用できるな」と自分で動けます。

前者はレシピを集め続ける人。後者は、一つの原理で何品でも作れる人。

「答え」と「応え」は、似ているけど違う

ここで必要なのは、目の前の問題を終わらせるための“答え”だけではありません。

なぜ、その答えになるのか。

前提が変わったら、どこを変えるのか。

別の場面でも使うなら、どう考えればいいのか。

次の問題にも応用するための“応え”が必要です。

答えをたくさん知っていることと、解けることは、似ているようで違います。

誰かの正解を集めるだけでは、問題が変わった瞬間に止まってしまう。

だから僕は、何かを学ぶときに、

「結局、何をすればいいですか?」

だけではなく、

「なぜ、それをするんですか?」

まで持ち帰ったほうがいいと思っています。

じゃあ、どうすればいいか

今、何かを学んでいるなら、一つだけ試してみてください。

ノウハウを一つ受け取ったときに、

「このやり方、条件が変わっても自分の言葉で説明できる?」

と自分に聞いてみる。

説明できなければ、それはまだ「4cm²」だけを持っている状態です。

自分の言葉で「なぜこうなるか」まで言えたら、それは「縦×横」を手に入れた状態です。

答えは、今の問題を終わらせてくれます。

でも“応え”があれば、次の問題は自分で解けるようになります。

あなたが今集めているのは、答えですか。それとも、応えですか。

なんつて!

とーる|猫好きの行動経済アナリスト

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