パンケーキに謝ってる人みたお話
「パンケーキに謝る」のを、やめませんか?
カフェで見かけた、ちょっと奇妙な光景 先日、お気に入りのカフェで少し遅めの朝食を食べていたときのことなんですが。
隣の席の女性が、運ばれてきたばかりのパンケーキを前に、猛烈な勢いでスマホを構えていました。
右から、左から、斜め45度から。
パシャパシャとね。
パンケーキの上のバターが、じわじわと溶けていくのを、僕はただ黙って横目で眺めていました。
ようやく撮影が終わった彼女が、満足げにスマホを操作し始めます。
ふと見えてしまった投稿の一文字目、そこには大きくデカデカとこう書かれていました。
「更新が空いてしまって、ごめんなさい!」 思わず、自分のコーヒーを吹き出しそうになりました。
彼女は一体、誰に謝っているんでしょうか?
目の前で冷めきったパンケーキに?
それとも、彼女が今日何を食べたかなんて1ミリも気にかけていない、冷徹なアルゴリズムに?
でも、これって笑い事じゃないんですよね。
今のSNSに触れている僕たちって“こんな感じか”と思いました。
実は、この「SNSの疲れ」から抜け出して、自分らしく、かつ着実に売上を作っていくためには、絶対に知っておかなければならない 「3つの要素」 があります。
要素①:2つの心理 SNSでビジネスする上で、僕が知っておいた方がいいと思っている行動経済学知識です。
それは人間関係には「社会規範」と「市場規範」という、ルールが存在するってことです。
社会規範: 友人関係のような、温かい「お返し」の世界。
➔道徳の世界 市場規範: 「代金を払ったんだからサービスしろ」という、ドライな対価の世界。
➔お金絡み インスタは本来、前者の「社会的な交流」を楽しむ広場でした。
でも、今のインスタは「稼ぐぞ!」という後者の「市場の論理」に毒されすぎています。
●SNSは元々社会規範の場所 そんな場所に、市場規範要素も用いる(要は先駆者)人が登場する。
先駆者の「ここで金掘れるよ」に寄って来るビジネスユーザー。
そしてインスタからの「市場規範要素が増えすぎて、一般ユーザーが離れて行っちゃうから厳しくしたろ」とゼロパーティデータの採用(ユーザーが選択できるようになる機能)。
※ゼロパーティデータについては こちら➔ #41:インスタから「邪魔」だと言われているんですよ?
「売る気満々のオファー」に、一般ユーザーもうみんな飽き飽きしています。
AIが書いたような完璧すぎる広告や、テンプレート通りの「起業女子の成功物語」は、今や情報のゴミ箱行きです。
ここを理解した上で、インスタに溢れる“ 誰かの「売上報告」 ”を眺めてみてください。
「一回の募集で20人来てくれた!」なんていう投稿を見ると、つい「すごいな」と思ってしまうかもしれません。
でも、冷静に数字を解剖すると、ある事実が見えてきます。
だいたいそういう方って、全体数(フォロワー数)に対する成約数って、1%前後だったりします。
現に、公式LINEの友だち数を見ても、フォロワーの10%程度というケースがほとんど。
つまり
- 全体のフォロワーの10%前後が「友だち追加」※集客数=リスト
- そこからの成約数 これ、僕から見ると「すごい低い数字」だなぁと思うんですが、あなたはどうですか?
1万人や1000人のフォロワーがいて、販売が20人。
なぜこんな寂しいことが起きるのか。
それは、SNSにいる人たちの「心の層」が、次のようになっているからです。
40%:完全な娯楽層(買う気はゼロ、ただ楽しみたいだけの人) 20〜30%:潜在的な層(きっかけがあれば必要性を感じるが、今はまだ「社会的な交流」の中にいる人) 10%:今すぐ買いたい層(市場規範への耐性が最初からある人) SNSでオファー案内するようなマスマーケティング方式のSNS集客だから10%の人が集まる。
興味ある人に商品の必要性を自覚させる“教育”がしっかりできていれば「潜在的な層」が獲得できます。
今のSNS運用の失敗は、この「10%」の顕在層を奪い合うために、残りの90%の人に「営業感(市場規範)」をぶつけて不快感を与え、自ら追い払っていることにあります。
●文化が違えば戦略も違ってくる。
海外で流行った戦略や戦術が2,3年後に日本に上陸します。
海外では、安めの商品がSNSでもサクッと売れます。
ですがそれは、彼らにとっての支払いが「チップ(感謝)」という、あたたかいルールの延長線上にあるからなんです。
いくらお金絡みの市場規範とはいえ、海外では「チップ」は習慣、日常であり、社会規範(道徳)として行われているんです。
でも、日本にはチップ文化がありません。
1円でも払った瞬間に、人は「お客様」というタグ付けをカチッと付けてしまいます。
つまり、 準海外産マーケティングでは日本うまく行かなったりします。
だからこそ、日本流では「いきなり売る」のをやめて、興味のある人だけを別会場(リスト)へ招待して、ゆっくりと「心の準備(市場規範耐性を付ける)」をしてもらうプロセスが、海外以上に慎重且つじっくりと行わなくてはいけないんです。
要素②:SNSは「ブラック賃貸住宅」 つながるための「広場」だったはずのSNSが、いつの間にか「映えのいい画像、いいリールで投稿しなければならない」というノルマに支配された「強制労働施設」みたいになっていませんか?
あなたが今、必死にフォロワーを増やそうとDIYに励んでいるその場所。
そこ、実は「賃貸マンション」です。
しかも、大家さん(運営側)の気分ひとつで、明日には「今日で退去してください(垢バンや規約変更)」と言われかねない、超不安定な物件。
そんな場所で、「もっと映えを」「もっといいねを」と必死に時間割いて行うタスクに、僕は正直疲れました。
スマホを置いた瞬間にどっと疲れが押し寄せるのは、努力不足だからじゃないんです。
大家さんの機嫌を伺いながら、自分の「持ち家」じゃない場所で、借り物のエネルギーを使い果たしているからなんです。
今のインスタは「稼ぎたい!」というギラギラした人たちの割合がめちゃくちゃ増えています。
その中でまともに戦おうとすれば、労力も時間もコストも、正直言って全然「割に合いません」。
たとえ売れたとしても、その裏で削ったメンタルや時間を考えれば、ビジネスとしては「大赤字」と言ってもいいくらいです。
●自然に別会場へ誘導する 今や煽りに煽りまくってリスト化するのには、みんな慣れてきましたよね。
「月収●●のロードマップここからもらえますよ」➔おなじみ 煽ってリスト化してもクレクレさんが来るだけです。
“答え”だけを求める人は、塾なんか通っても受験戦争で生き残れません。
もっと 濃い人 を集める。
あなたはそんなバカじゃないハズです。
ちゃんと学習する人だと思っています。
そもそも僕のこのコラムをここまで読んでくれている時点で、界隈とは違う 「合理的な思考ができる」人だ、 と思います。
「でも、そんなに簡単に、インスタから別の場所に人を呼べるわけない!」 と思いますか?
ですが 今、 あなたは現にどこかで僕を知り、この『コラム』という別会場の入口までわざわざ足を運んで、僕の“言葉”を数分かけて読んでくれています よね?
数値や理論で語るより、あなたが今ここで僕の文章に時間を割いているという事実。
これこそが、 コンテンツビジネスにおける「集客導線の一部」が機能している 、何よりの証明です。
派手なリールで「イケてる風」に魅せなくても、強い言葉で煽らなくても、深い場所でつながることはできるんです。
今、あなたは身をもって、僕の「おもてなし」を自然と体験しちゃっているわけです。
では、どうやって 「嫌われずに、自然に、相手をSNSから自分の店舗へ招待するのか?」 見よう見まねで試しても理論と鍵を知らなければうまく行きません。
実は、僕が行っていた“さりげない戦略”は、この10%の層を奪い合う戦略なんかありません。
これまで取りこぼしていた「20〜30%の潜在層」を、自然とあなたの店舗へ導くための方法です。
ちょっと長くなりましたが、ここまでは“その手法”を理解や納得するための背景や知識を共有しました。
これらを知っていないと「なぜそれが有効だったか」が理解できないからですね。
というわけで、 「最後の要素③テクニック」 は、勇気を出して一歩踏み出した方にだけ、共有したいと思います。
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とーる|行動経済アナリスト
