無意識の「選別」はなぜ起きる?
どーも、とーるです!
昨日、コンビニでお茶を買おうとした時の話なんですが、 冷蔵庫の前には、緑茶だけで10種類以上が並んでいました。
「お〜いお茶」「伊右衛門」「綾鷹」「生茶」……。
僕は迷わず「伊右衛門」を手に取りました。
でも、店を出てからふと思ったんです。
「なんで僕、伊右衛門にしたんだっけ?」 利き茶ができるほど舌が肥えているわけじゃありません。
成分表を見比べてカテキンの量をチェックしたわけでもない。
ただ なんとなく、「今の気分はこれだ」 と手が伸びた。
これ、SNSでのあなたの立ち位置と全く同じだと思いませんか?
インスタを開けば、同業者は山ほどいます。
みんな同じような笑顔のアイコンで、同じようなノウハウを発信している。
ユーザー(見込み客)からすれば、ズラッと並んだペットボトルのお茶と同じです。
中身(スキルや知識)は、どれもそこそこ美味しいと分かっている。
じゃあ、その中で「なぜ、あなたの投稿(商品)がタップされるのか?」。
今回は、お金の話ではなく、もっと手前の 「選ばれるためのラベルの貼り方(差別化)」 について深堀していきます‼ あなたは「ただの緑茶」になっていないか?
多くの人がSNS集客で苦戦するのは、自分のボトルに「緑茶」としか書いていないからです。
「FP(ファイナンシャルプランナー)です」 「足つぼマッサージやってます」 「Webデザイナーです」 これ、コンビニの棚にマジックで「お茶」とだけ書かれたペットボトルが並んでいるのと同じです。
怪しくて手に取れませんよね?
あるいは、その他大勢に埋もれて視界にすら入らない。
SNSをメインに認知され、集客につなげるためには、中身(技術)を磨く前に、「誰のための、どんな気分の時に飲むお茶なのか」というラベル(コンセプト)を貼る必要があります。
事例で説明してみます。
CFP(ファイナンシャルプランナー)の場合
FPさんはSNS上に溢れかえっています。
「節約術」「NISAの始め方」……どれも正しいですが、どれも同じ味(情報)に見えます。
ここで「ただのFP」というラベルを剥がしてみましょう。
Before(埋もれる人): 肩書き:「家計改善の専門家」 発信:「NISAとiDeCoの違いとは?」「今月の節約術5選」 結果:「勉強にはなるけど、あなたにお願いする理由はないかな(保存して終了)」 After(選ばれやすい人): 肩書き:「教育費で破産したくないママのための、『守り』の資産形成コーチ」 発信:「子供が私立に行きたいと言い出したら?」「旦那の給料だけで大学まで行かせるシミュレーション」 結果:「これ、私のことだ! 私の不安を分かってくれるのはこの人だけ!」 なにもすべてにおいて、SNS流行りの“高額商品”を売る必要はありません。
ただ、「漠然としたお金の不安」ではなく、「教育費の恐怖」という特定の喉の渇きにピンポイントで刺さるから、指名買い(相談)が来るようになるんです。
足つぼマッサージの場合
「痛気持ちいい足つぼ」「リラクゼーション」 これも競合だらけのレッドオーシャンです。
単なる「癒やし」として売るから、大手の格安マッサージ店と比較されてしまいます。
Before(埋もれる人): 肩書き:「台湾式足つぼマッサージ」 発信:「足のむくみ取りませんか?」「内臓の疲れに効きます」 結果:「気持ちよさそうだけど、今日はいいや。安い時に行こう」 After(選ばれる人): 肩書き:「立ち仕事でパンパンになった足を、30分で『羽が生えたように』軽くする専門店」 発信:「夕方、ブーツのファスナーが上がらなくて絶望したことありませんか?」「明日もヒールで走らなきゃいけないあなたへ」 結果:「今まさに足が痛い私のための店だ! 明日のために行かなきゃ!」 ここでは「癒やし」ではなく、「戦うためのメンテナンス」や「具体的な悩み(例)ブーツが入らない)の解決」という文脈に変えています。
これなら、遠くても通う理由が生まれます。
Webデザイン系の場合
デザイナーも、「おしゃれなバナー作ります」「安く作ります」では、クラウドソーシングの価格競争に巻き込まれて終わりです。
デザインという「機能」ではなく、その先にある「未来」をラベルに書きましょう。
Before(埋もれる人): 肩書き:「Webデザイナー」 発信:「Canvaの便利機能紹介」「おしゃれな配色のコツ」 結果:「参考になる〜(自作するために見ているだけ)」 After(選ばれる人): 肩書き:「インスタの『文字投稿』で、滞在時間を2倍にする図解デザイナー」 発信:「なぜ、このフォントだと離脱されるのか?」「読み手をスクロールさせない配置の魔術」 結果:「私の投稿が伸びないのはデザインのせいかも? この人に頼んで整えてもらいたい!」 「きれいな絵を描く人」ではなく、「数字(滞在時間)を伸ばすパートナー」という立ち位置を取ることで、ビジネス目的の濃いファンが集まります。
「砂漠」は作らなくていい。
「特定のベンチ」を探す。
「砂漠で水を売れ」と過去に言いましたが、SNSでの認知・集客においては、そこまで大げさに考えなくても、実は大丈夫です。
砂漠を作る必要はありません。
ただ、「 公園の特定のベンチに座っている、特定の人 」を見つければいいんです。
- 教育費に悩んで、公園のベンチでため息をついているママ(FP)
- 営業回りで足が棒になり、駅のベンチで靴を脱いでいるOL(足つぼ)
- インスタの投稿作りで悩み、カフェの椅子で頭を抱えている起業初心者(デザイン) 彼らに向かって、「お茶いかがですか?」と言うんじゃなく、 「お疲れですね。その悩み、この一杯でスッキリしませんか?」 と、相手の状況に合わせたラベルの飲み物を差し出す。
それが「差別化」であり、「認知」されるということです。
あなたのSNS、見てみてください。
「美味しいお茶です!」「新鮮な水です!」としか書いていない、のっぺらぼうなボトルになっていませんか?
中身(スキル)を変える必要はありません。
今あるそのスキルを、「 誰の、どんな瞬間のために使うのか 」。
その一点を絞って、プロフィールの言葉や投稿の切り口を変えてみる。
それだけで、巨大な冷蔵庫の中から「あ、これは私のためのものだ」と手に取ってもらえる確率は、劇的に変わります。
世界一美味しいお茶になる必要は全くないです。
「今の私に一番必要なお茶」になれば、それでビジネスは勝てますから 。
なんつて
とーる|行動経済アナリスト
