昨日ラーメン屋に行きました。
どーも とーるです。
昨日、近所のラーメン屋に行こうと思ってGoogleマップの口コミを見ていたんです。
あるレビューに目が止まりました。
評価は星3つ。
コメントにはこう書いてあります。
「味は最高。チャーシューも絶品。人生で一番美味しいラーメンでした。ただ、店員さんの声が少し大きすぎて気になったのでマイナス2です」 …厳しすぎません?
人生最高のラーメンに出会っておきながら、店員のボリューム調整ひとつで「普通(星3)」に格下げする。
これぞまさに、我々日本人が得意とするお家芸「減点方式」の極み。
一方で、海外のレビューを見ると世界が違うんです。
「店員が注文を間違えたけど、その後ジョークを言ってくれたから星5つ!最高!」 みたいなノリです。
この「国民性の違い」って、実は飲食店のSNS運用において、とてつもなく厄介な壁なんですよね。
完璧主義な日本人 と "汚い皿"を撮る外国人 日本人は100点からスタートして粗探しをする「減点方式思考」ですが、特に欧米は0点からスタートして“楽しけりゃ加点”というような「加点方式思考」です。
だから、今の海外のインスタトレンドは面白いことになっています。
今の日本のインスタ運用の基礎である「雑誌の表紙みたいな完璧な写真」は、もうダサいんです。
今は「食べ終わった汚れた皿」や「くしゃくしゃのナプキン」を、フラッシュ焚いて撮るのが『イッツ・クール!」だとされています。
「作り込まれた嘘の世界」よりも、「俺は今、ここでリアルに飯を食ってるんだぁ」というドキュメンタリー感(UGC)こそが、ユーザーにとっての「映え」になってるってことです 。
「運用しない」という運用戦略 実際、僕が顧問として入っていた小さな居酒屋の話です。
オーナーは最初、スタッフに「毎日映える写真をアップしろ」と指示しようとしていました。
僕は全力で止めました。
「やめましょう。疲れた顔した従業員が無理してSNSで踊っても、誰も幸せになりません」 日本の減点方式社会で、店側が必死にアピールすると、「必死すぎ」「実物と違う」と減点材料を増やすだけです。
それに、スタッフの本業は接客であって、カメラマンじゃありません。
だから僕は、SNS運用を「放棄」しました。
その代わり、徹底的に「お客さんに集客をしてもらう」ことにしました。
【実践したこと】 料理じゃなく、「グラス」と「皿」にカワイイお店のロゴを入れた。
メンションの案内ではなく「このアングルで写真撮るといいですよ」とだけ案内した。
今月のおすすめメニューの写真募集を行った。
お客さん目線のリール投稿を作成した(入店~着席~接客~食事~完食) 基本的な投稿だけで、あとは自ら発信は終了した。
やったのはこれだけです。
すると何が起きたか。
お客さんが勝手にスマホを取り出し、勝手にロゴ入りの写真を撮り、勝手に宣伝してくれるようになりました。
お客さんは「宣伝」をしているつもりはないんです。
ただ、「今日イケてる場所にいる自分」を演出するための小道具として、お店のロゴ入りグラスを使っているだけ。
ナプキンにロゴを入れろ いかに自然とお客さんが「投稿」をしてくれるか。
ここに思考やリソースを割く。
これって結構お店の方も楽しんで「こんなのどうかな!」と案を出したりしてきます。
あと即行動もしてくれます。
そして、自分たちが必死に投稿する代わりに、「お客さんがつい撮りたくなるようなロゴ入りナプキン」を発注してみてください。
皮肉なことに、今のSNSは「AI生成」「広告のようなリール動画」が流行っています。
ユーザーも最初は「すごい!」と思いますが、だんだんと見慣れてきています。
見慣れてくると「飽き」がくる。
うっとうしくなる。
だから思い切って、今注いでいるリソースをUGCに割いてみてください。
「私には関係ないやぁ!」と思ったら、そっとこのページを閉じてラーメンでも食べに行ってください。
とーる|行動経済アナリスト
