コラム#27マーケティング

インスタ集客マネーゲームの崩壊

どーも!

とーるです。

いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ またまた見かけますよね。

今回は結構ダークなお話です。

2,3年前、Instagramを中心に「SNSで稼ぐ」「集客コンサルで自由になる」という発信が爆発的に増えてましたよね。

華やかな成功事例と共に、“SNS集客コンサル”という肩書きが次々と生まれ、瞬く間にひとつのビジネス市場が形成されました。

ですが、そのほとんどの方が1年も経たずにお星さまになりました。

その理由はシンプルで、“元々そうなるビジネスモデルだから”です。

この2025年後半では、もうあまり見かけないですよね。

予言じゃないですが、見事にその通りに再現された感じです。

SNS集客マネーゲームの仕組み

当時の流行りの流れを整理するとこうです。

①「インスタで稼ぐ方法!」と発信する。

②その発信に興味を持った人をLINEなどに誘導。

③「SNS集客コンサル養成講座」を販売(高額)。

④受講者も“SNS集客コンサル”として活動開始。

⑤その受講者も「インスタで稼ぐ方法!」と発信する。

──つまり、「SNSで稼ぐ方法」を教える人を増やすことでしか成立しない構造。

中身は「稼ぎ方を稼ぐ」という自己再生産型モデルでした。

ひどい場合なんか

  • 私の実績を貸すのでプロフィールに書きましょう!

(優良誤認表記※違反です)

  • 最初は嘘でも集客できれば嘘じゃなくなります!

(優良誤認表記※違反です)

  • 嘘を発信したくない人に最終奥義「ブロックがかかってますね」(は?) そして取て付けたように
  • サポート期間という付加価値を付けて価格を上げる。
  • ワークなど付加価値を付けて価格を上げる。
  • 簡単テンプレ!

などで多くの初心者を参入させる。

教える人が増えること自体が、ビジネスの燃料になっていました。

このモデルが“マネーゲーム”と呼ばれる所以はここにあります。

構造上、誰かが稼ぐためには、新しい誰かが教わる側として参入し続けなければいけないからです。

野球習いたい!

という人に 「あなたも野球教室開きましょう!」といい、一向に野球がはじまらない野球教室のような感じです。

解釈が難しい!

という声もあったので、当時の解説動画を貼り付けます。

増殖構造の限界

ここで、数字の話をしてみましょう。

文字が苦手な方は上の動画を聞いてみてください。

たとえば、最初の人が2人に教え、 その2人がそれぞれ2人ずつに教える。

たったこれを27回繰り返す(2の27乗)と、日本の人口1億2千万人に達します。

つまり、1人が1ヶ月で2人を教えるだけでも、2年3ヶ月で日本全員に行き渡る計算です。

もちろん現実には全員がやるわけではありませんが、 「SNSで稼ぎたい層」が限られている以上、市場の上限はあっという間に来るんです。

そして末端の人(消費者)には、もう「教える相手」がいない。

これが、 確実に“絶対稼げない人がいる”仕組み です。

ターゲットが“内部のプレイヤー”しかいない市場に、未来はないんです。

内部循環経済という危うさ

このビジネスモデルでは、お金が“外”に流れません。

SNSコンサルがSNSコンサルに売り、またその人が次のSNSコンサルを育てる。

外部の一般顧客が入らない限り、閉鎖経済が生まれます。

※ターゲットが SNS集客で困っている人 の場合 この構造は、経済で言えば「輸出入がない国」と同じなんです。

外にモノ(価値)を出さず、外からお金も入ってこない。

やがて内部で資金が枯渇し、疲弊が始まります。

内輪でお金が回っているだけでは、市場は縮小する一方。

さらに、規制・信用問題も加わり、新規参入が減ると一気に崩壊します。

これが“2〜3年で消える”と予測できる理由です。

「見解すごいですね!」とか言われるんですが、僕も仮にもコンサルタント名乗ってるので笑 というか、ごめんなさい。

少し考えれば、この 仕組みの限界 は簡単に見抜くことができます。

困窮だったり、追い込まれていたり 冷静な判断ができない人が巻き込まれてしまう んです。

「情報の再販」が生む自己消耗ループ

このマネーゲームビジネスモデルのもう一つの問題は、提供価値がゼロに近いことです。

売っているのは「情報」であって、「変化」じゃない。

受講者は「教え方」を学び、また“教える側”に回る。

でもその中に、誰かの課題を解決するプロダクトって実は存在しないんです。

ノウハウを売るためのノウハウ。

稼ぐための稼ぎ方。

それはまさに“空っぽの再生産”です。

売り手が増えるほど、市場は自壊していく。

そして気づけば、信頼も信用も残らない。

実際どうですか?

2,3年前ぶいぶい言わせてたあの方たちはどこにいったのでしょうか笑

「お金だけが回る」マネーゲームの構造

本来の経済は「価値の交換」で成り立っています。

しかしこの構造では、お金だけが回っている。

行動経済学的に見れば、これは典型的な「市場規範」の暴走なんです。

信頼や共感よりも、効率や収益が優先される。

つまり、 “社会規範(人の信頼)”が欠如した市場 です。

社会規範のない市場は、一時的に稼げても必ず崩壊するんです。

SNS集客コンサル市場が一気に消えた理由は、 倫理でも景気でもなく、この ビジネス構造と消費者心理の破綻 から起こったことなんです。

どうすれば抜け出せたのか?

もしこのループから抜け出したいなら、答えはシンプル。

“外の市場に価値を出す”しかありません。

たとえば──

  • 自分の経験を活かした独自コンテンツ(ダイエット・ヨガ・語学など)を作る。
  • 実店舗や異業種の人にマーケティングを提供する。
  • 「集客ノウハウ」ではなく「成果を生むプロセス」を売る。

つまり、“教えるための教え”から脱却し、「何を解決できるか」にフォーカスすること。

それが唯一の出口でした。

そしてまた新たなマネーゲームが始まっている

SNS集客マネーゲームは、たしかに一時代を築きました。

でも残ったのは、わずかな成功者と、多くの疲弊者。

その中で生き残った人たちは共通していました。

それは──“信頼”と“価値”を武器にしていた人たち。

情報は消費される。

価値は積み上がる。

SNS集客マネーゲームが崩壊したのは、構造のせいだけではなく、価値が外に出ていなかったから。

そしてそしてそして 今、またマネーゲームという同じ構造が繰り返されはじめています。

続きはまた書きます‼ とーる ※ 本コラムで述べている内容は、特定の個人・団体・企業を批判するものではなく、ビジネス構造やマーケット傾向を一般論として解説したものです。

一部の方々の中には、真摯に価値提供を行い、顧客に実益をもたらしている事例も確かに存在します。

ここで触れているのは、あくまで“仕組みとして持続性がない構造”や“倫理的に歪みやすいモデル”に対する警鐘です。

また、この発信自体には、短期的なブームに巻き込まれる人を減らし、より健全で持続可能なビジネス文化を育てるという公益性・公共性の意図があります。

消費者や起業家が冷静に判断できるよう啓発することを目的としており、社会的利益のための教育的発信として位置づけています。

健全に活動されている方々を否定する意図は一切ありません。

とーる|行動経済アナリスト