売れている商品を真似しても、同じ商売にはならない。

どーも!とーるです!
「あの人がやってたやり方、そのまま真似したんですけど、全然売れませんでした」
これ、相談でよく聞きます。
商品も似せた。価格も合わせた。発信の内容も、かなり寄せた。
なのに売れない。
そうすると、だいたいこう思うんですよね。
「自分のやり方が下手だったのかな」
いや、たぶんそこじゃないです。
プロダクトライフサイクル——商品には、寿命があります
マーケティングにプロダクトライフサイクルという考え方があります。
商品には、導入期・成長期・成熟期・衰退期という流れがある、というやつです。
導入期は、まだ誰も知らない。成長期で、一気に広まる。
成熟期になると、競合が増えて価格競争が始まる。そして衰退期で、静かに終わっていく。
どんな商品にも、この波があります。
で、この波がやたら短いタイプがあるんです。
マーケティングではファッドと呼ばれます。一気に盛り上がって、一気に引いていく流行のこと。
一気に流行って、気づいたら見かけなくなるもの。
思い当たるものが、いくつかあると思います。

映画も、一本の作品で見れば「短期間で売る」商品です
映画なんかも分かりやすいと思います。
もちろん、映画という市場自体がなくなる、という話じゃありません。
一本の映画作品で考えてみてください。
新作映画が公開された。CMを出す。
俳優さんが番宣に出る。
SNSでも予告が流れる。
公開初週。一気にお客さんを集める。
そして数週間、数か月で、上映はだんだん減っていく。
基本的には、同じ一本の映画を10年間ずっと映画館で売り続けよう、とは考えませんよね。
10年やってたら、それはもう名画座です(笑)
旬があるんです。
そして一本終わったら、また次の作品。次が終わったら、また次。
これができます。
(ちなみに、何十年も同じ枠で戦い続けている作品もあります。
サザエさんとか。あれはもう商品というより、気候ですね)
SNSの世界も、まったく同じことが起きています
SNSでファッド売りが得意な人も、けっこうこれに近いです。
電子書籍が来る。Threadsが来る。動画生成が来る。
新しい副業が来る。
需要が上がり始めたところで商品にする。一気に販売する。
市場が盛り上がっている間に売る。
そして、需要が落ち始めたら、次の需要を探す。
これ、悪いことじゃありません。
問題は、それを見た初心者が、「〇〇が儲かるらしいぞ!」と、商品だけを見て参入してしまうことです。
「儲かるらしい」で入ると、だいたい後ろ半分を踏む
例えば、電子書籍の出し方を教えている人が、半年で1000万円売った。
それを見て、「電子書籍ってそんな儲かるんだ!」となる。
自分も勉強する。商品を作る。販売を始める。
たしかに、最初は売れるかもしれません。
でも、その頃には最初に参入した人は、すでに次を見ています。
なぜなら、その人は「電子書籍講座を一生売ろう」としていたんじゃなく、「今ここに需要がある」を見ていたからです。
需要が上がる。
↓
商品化する。
↓
売る。
↓
競合が増える。
↓
市場が成熟する。
↓
価格競争が始まる。
↓
需要が落ち着く。
↓
次へ行く。
ここまで込みで、最初から見ている。
一方、後から「儲かるらしい」だけを聞いて入った人は、商品しか見ていません。
だから、売上が下降し始めたところで、
「あれ?」
「前はもっと売れてたらしいのに」
「こんなはずじゃなかった」
となる。
ずっと右肩上がりになるなんて、最初から思っていない。
旬があることを知っている。終わることも込みで売っている。
だから、次の商品を準備しているんです。
ファッド売りに必要なのは、当てる力より「降りる力」
ここを知らずに、「売れている商品=これからも売れ続ける商品」だと思って参入すると、けっこう危ないです。
いつ入るか。どのくらい売るか。いつ次へ行くか。
ここまで含めて戦略です。
しかも、この「降りる」がいちばん難しい。
売れた実績がある商品ほど、手放せなくなりますからね。
人間、時間とお金をかけたものほど捨てられない生き物なので。
真似するなら、商品じゃなく「設計」のほうを見る
だから、一時的にものすごく売れている人を見たときも、
「この商品すごい!」だけじゃなく、
まで見た方がいいと思っています。
同じ映画を、同じ日に公開した2社があったとして。
片方は「初週で回収して、次の作品の準備に入る」と決めている。
もう片方は「これが当たれば10年いける」と思っている。
売っているものは同じでも、やっている商売は別物です。
とーる|猫好きの行動経済アナリスト





