まずは"お茶"から始める技術
どーも、とーるです!
さて、今回は「Act回」です。
普段は“学び”や“啓発”などといったようなお話ですが、この「Act」は、“行動”がテーマです。
つまり、 行動することで意味がある内容 ってわけです。
SNS集客で誰も登録してくれない「本当の理由」
あなたは今、SNSのアクティブタスクに疲れているはずです。
毎日SNSを更新し、渾身のリール動画を作り、キャプションの最後やストーリーズで「プロフィールのリンクからLINE登録してね!」「豪華プレゼント配布中!」と声を張り上げ続ける。
最初は「これでリストが増える」と信じていたかもしれません。
しかし、現実はどうですか?
- フォロワーは多少増えても、肝心のリスト(LINEやメルマガ)の登録通知は、数日に一回鳴るかどうか。
- 必死に作った「豪華特典」も、配れば配るほど反応が鈍くなっていく。
「投稿頻度が足りないのかな?」 「特典の魅力がないのかな?」 そうやって、良し悪しもわからずとりあえず、さらに投稿数を増やし、さらに強い言葉で「登録して!」と叫ぶ。
残念ながら、 すべて逆効果 です。
あなたがやればやるほど、見込み客は冷めていき、あなたのブランド価値は下がり続けています。
現代のSNSにおいて、 「戦う場所」と「誘い方」を根本的に間違えている から、です。
今回は、多くの発信者が陥っている「負の連鎖」の正体と、そこから抜け出すためのたった一つの「クッション戦略」について、お話しします。
- 「いつでも会えるアイドル」に価値はない もしかして、こんなことしてたりしませんか?
プロフィール欄に常に設置されている「LINE登録リンク」と、毎日のよう表示されている「登録してね」「予約はこちら」という訴求。
これを見て、ユーザー(フォロワー)はどう思うか?
「わあ、親切な人だ! 今すぐ申し込まなきゃ!」となるか?
なりません。
フォロワーが無意識に感じているのは、「 必死さ 」と「 安売り感 」です。
マーケティングには 「希少性」 という絶対的な法則があります。
人は 「手に入りにくいもの」「今しか得られないもの」 に価値を感じます。
ですが、あなたのLINEは 「いつでも」登録 できます。
あなたの特典は 「誰でも」もらえます 。
あなたのサービスは 「いつでも」予約、購入 ができます。
そして、あなたが 「お願い」して まで配ろうとしています。
「“今”じゃなきゃいけないキッカケ」がない。
「いつでも登録できる」ということは、「今すぐ登録しなくていい」というメッセージと同義。
人間は、後回しにできることを、死ぬまでやりません。
さらに最悪なのが、頻繁な案内による「耐性」の形成です。
スーパーの閉店セールも、毎日やっていれば誰も振り向きません。
それと同じで、あなたが投稿のたびに「LINEへ!」「メルマガへ!」と叫べば叫ぶほど、フォロワーの脳はそれを“雑音”として処理し始めます。
視界には入っているけれど、認識はされない。
いわゆる「バナー・ブラインドネス(俗にいう広告無視)」の状態を、あなた自身が作り出しているってことです。
「頻繁にやる」→「希少性がなくなる」→「相手に耐性がつく」→「反応が落ちる」→「焦ってさらに頻繁にやる」……。
これが、あなたが今ハマっている 「集客の負の連鎖」 です。
- 「今すぐ客」ばかりを集めようとするから疲弊する。
「でも、たまに登録してくれる人もいますよ?」 そう反論したくなるかもしれません。
確かに、今のやり方でも登録者はゼロではないです。
しかし、その登録者はどんな人たちですか?
その人は、たまたまその瞬間、強烈な悩みを抱えていて、「誰でもいいから助けてくれ!」と藁をも掴む思いで登録した「今すぐ客」なはずです。
もちろん、今すぐ客は成約に近い存在です。
ですが、マーケティング全体で見れば、市場の“わずか1~10%程度”に過ぎません。
なので、多くの方が「フォロワーの10%前後が友だち数」という数字になるんです。
残りの約80%は、「興味はあるけど、今すぐじゃない」「悩みはあるけど、まだ行動するほどじゃない」という「そのうち客(市場規範耐性持ち)」です。
いきなり「登録」という高いハードルを課すことは、この80%の「未来のお客様」をすべて切り捨て、わずか1%の「今すぐ客」だけを狩り尽くす戦略。
- だから多くの母数(フォロワー)を追い求める。
- だから時機に伸びなくなり売上も下がる。
これを続けていれば、早いスパンで商品に寿命がきます。
常に新しいフォロワーを大量に集め続けなければ、ビジネスが維持できなくなる 。
これが、SNS集客が「労働地獄」になりやすい最大の原因です。
あなたが本当にすべきなのは、今すぐ客を血眼になって探すことじゃありません。
80%の「そのうち客」を、ゆっくりと大切に育て上げ、向こうから「お願いします」と言われる状態を作ることです。
※この“社会規範層×市場規範層の分布”はコースで解説中。
もしかすると、SNSに蔓延る「毎日投稿」「映え」「ライブでファン化」といったノウハウを見て、 「私には無理だ、疲弊してしまう」 と絶望感を感じているかもしれません。
ですが、SNSの戦略にはいくつかの「型」があり、これは単に 向き不向きの話 です。
「へ? そんなやり方、聞いたことも見たこともないよ!」と思うかもしれませんが、それもそのはず。
この戦い方は、ド派手なリールで認知を広げたり、四六時中ライブをしたりすることを目的としていないからです。
水面下で、静かに、確実に。
あなたの目に止まらなかったのは、その人たちが「騒がずとも売れる場所」にいるからに他なりません。
そんな「もう一つの戦い方」を知ってほしいんです。
- いきなり「結婚」を申し込む人達 では、どうすれば「そのうち客」を取りこぼさずに、リスト化できるのか?
ここで、少し視点を変えてみましょう。
SNSでの集客を、「恋愛」に置き換えて考えてみてください。
あなたは街(Instagram)を歩いています。
すれ違っただけの人(フォロワー)がいきなり腕を掴んできて、こう言いました。
「僕と結婚してください!(LINE登録して)」 「婚姻届を書いたら、豪華な指輪をあげます!(特典あげます)」 どう思いますか?
「怪しい」「怖い」「重い」と感じて、逃げ出しますよね。
相手のこともよく知らない。
信頼関係もない。
価値観が合うかもわからない。
なのに、いきなり「結婚(個人情報の登録)」という重い決断を迫る。
現実世界なら通報レベルの行為を、SNS上では9割の起業家が平気な顔でやっているんです。
今のSNSユーザーにとって、LINEやメルマガへの登録は、あなたが思っている以上に 「重たい決断」 です。
「登録したら、 売り込みの通知 が毎日来るんじゃないか?」 「一度登録したら、 解除するのが面倒 だ」 「個人情報を渡すのは リスク がある」 過去に何度も「登録したけど期待外れだった」という経験をしており、強い警戒心を持っています。
“1タップ”で済む操作であっても、心理的なハードルは、エベレストのように高くなってるんです。
スマートな大人は、いきなりプロポーズなんてしませんよね。
まずは、こう誘うはずです。
「よかったら、まずは近くで美味しいお茶でもしませんか?」 これなら、どうでしょう?
多少は怪しいかもしれませんが、いきなり「明日ディズニーいきませんか?」よりかは警戒心はそこまで生まれません。
「結婚」という重い決断はいりません。
「お茶を飲む」だけなら、リスクもありません。
「まあ、お茶くらいならいいか。話が合わなければ帰ればいいし」と、気軽に応じることができます。
そして、カフェで楽しく話をして、 「この人、素敵な人だな」 「もっと一緒にいたいな」 と相手が思ったタイミングで、初めて次のステップに誘う。
これが、人間関係の自然な順序です。
ビジネスも、全く同じです。
相手は「同じ人間」です。
- “ワンクッション”の重要性 SNS集客における「お茶」とは何か?
それが、「読み物(僕ならコラム)」です。
SNS(興味)と、LINE(行動)の間に、一枚だけ「判断しなくていい休憩所」を挟む。
投稿の中で、「LINE登録してね」と言う代わりに、こう伝えます。
「これについてもっと深い話をコラムに書きました。暇つぶしにどうぞ」 これなら、「登録」という壁がありません。
「決断」も「迷い」もいりません。
ユーザーは、タイムラインを眺める延長線上で、軽い気持ちでリンクをタップします。
そして、そのコラムの中で、あなたは存分に語ることができます。
SNSの短いキャプションや、早い動画では伝えきれない、あなたの「専門性」「人柄」「想い」。
それらを、落ち着いた空間で、じっくりと相手に届けるってこと。
このコラムを読んでいる間、ユーザーの心理は劇的に変化します。
「へえ、その辺の人達と同じような人だと思ってたけど、ちゃんとした理論を持ってるんだな」 「この人の考え方、好きだな」 「もっとこの人の話を聞いてみたいな」 「認知」が「信頼」に変わり、「興味」が「渇望」に変わる瞬間 です。
そして、コラムの最後で、そっと案内を置きます。
「もし、この話の続きをもっと詳しく知りたいなら、メルマガで公開しています」 この時点で、ユーザーの心理ハードルは消滅しています。
いや、むしろ「続きを知りたい!」という“能動的な欲求”に変わっています。
「いきなりプロポーズ」された時は全力で逃げていた人が、 「お茶」を挟むことで、自分から婚姻届(登録フォーム)にサインしに来るんです。
これが、SNSとリストの間に「ワンクッション」を挟むことの、絶大な効果です。
- そんなことができるのか 「理屈はわかったけど、本当にそんな面倒なことをして効果があるの?」 「直接誘導した方が早いんじゃないの?」 そう疑っているかもしれませんが、 今、あなたがこの文章を読んでいること。
これこそが、この戦略が成功している何よりの証拠 です。
思い出してください。
あなたは僕のSNSを見て、「労力のかからない集客? なんだろう?」と少しの興味を持ちました。
もしそこで、僕が「その方法はLINEで教えます!今すぐ登録!」と迫っていたら、あなたはどうしたでしょうか?
おそらく、「またこれか。面倒くさいな」と思って、毎度の流れでスワイプしていたかもしれません。
「登録しなくていいから、まずはこのコラムを読んでみて」と、ドアを開けておきました。
だからあなたは、警戒心を解いて、このページを開いたんです。
「登録の手間」も「個人情報を渡すリスク」もないから、迷わずここまで入ってきてくれたんです。
そして今、あなたは僕の文章を数分間もここまで読み続け、 「なるほど、ワンクッション挟むのが大事なのか」 「この人の言っていることは、一理あるな」 なんて、納得し始めていたり、なーにいってんだ、と思ってることでしょう。
どうですか?
あなたは今、完全に僕の設計した「導線」の上 に乗っています。
悔しいですか?笑
ですが、嫌な気分はしていないはずです。
無理やり売り込まれたわけじゃなく、 あなた自身の意思で読み進め、あなた自身の知性で納得と行動をしたから です。
これが、本質的なマーケティングです。
相手をコントロール(操作:スラッジ)するんじゃなく、 相手が 「自然と自発的に動きたくなる(ナッジ)仕組み」 を整えてあげる こと。
そうすれば、 人は勝手に歩き出し、気づけばこちらのゴールにたどり着く んです。
- あなたの“ワンクッション戦略”は?
この「ワンクッション戦略」どうでしたか?
単に、 「お茶に誘う」というステップを飛ばしていただけ です。
あとは、これをあなたのビジネスに実装するだけです。
SNSという「騒がしい路上」から、コラムという「静かなカフェ」に連れ出し、そこで信頼を勝ち取ってから、メルマガという「特設ブース」へ案内する。
この流れさえ作れれば、 「登録してください!」と叫ぶ必要はなくなります。
「希少性」を保ったまま、濃いファンだけを自動的に集め続けることができます。
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とーる|行動経済アナリスト
