その「5分」でファンが離れる。

どーもとーるです!
あなたは、自分主宰の"ウェビナー"や"グループセミナー"などを行ったことがありますか??
ZOOMセミナーの開始直前、画面に並ぶ参加者の顔ぶれを見ながら、あなたはこう悩んだことはありませんか?
「あと5分待つべきか、それとも定刻で始めるべきか・・・」
「まだ数人入ってきていないから、もう少し待てば参加者が増えるかもしれない」という淡い期待。
一方で、画面の向こうで背筋を伸ばして待っている「時間通りに来た人たち」の無言の圧力。
この「数分をどう扱うか」という問題。
実はこれ、単なるタイムマネジメントの話じゃないんです。
あなたの「ビジネスの優先順位」と「顧客に対する誠実さ」、そしてSNS運営の本質がすべて凝縮された、極めて重要な踏み絵だと思ってください。
今回は、ZOOMの待ち時間という小さな「違和感」を入り口に、SNSのフォロワー数という「数字の呪縛」、そしてこれからの時代に生き残るための「濃い顧客優先タスク」について、深掘りしていきます。
待つためじゃなく「温める」ため
ZOOMセミナーで、遅れてくるかもしれない数人のために開始をダラダラと遅らせる。
これはNGです。でも、定刻ぴったりに「はい、始めます!」と機械的にスタートするのも、実は少しもったいない。
僕が推奨するのは「3分」のバッファです。
ただし、この3分は「遅刻者を待つための時間」じゃありません。
今まさに画面の前に座っている「来てくれた人」をリラックスさせ、場に馴染ませるための「オンボーディング(導入)」の時間として使います。
「皆さん、聞こえてますかー? 聞こえてたらチャットに『1』って打ってみてください!」
「今日はどこから参加してますか?」
「今のリラックス度を0〜100で教えてください(笑)」
こうやって、最初の3分でチャット慣れをさせ、会話を発生させる。
この時間の主語は、あくまで「すでに参加している人」です。
参加してくださった方の緊張を解き、セミナーに参加する準備を整えてもらう。
その結果として、3分間のうちに遅刻者が入ってこれば、それはそれでOKなんです。
「来るかもしれない人(未知数)」のために「来てくれた人(確実)」を待たせるのは不誠実ですが、「来てくれた人」を最高のおもてなしで迎えるために3分使うのは、極めて誠実なビジネスの形です。
3分間のバッファを取る際、ただ雑談するだけでなく、あえて言葉にしてこう伝えてみてください。
「定刻まであと3分ですね。まだ全員は揃っていませんが、早くから来てくれている皆さんを最優先したいので、定刻通りに始めますね」
これを口に出して伝えるだけで、場にいる参加者の空気は一変します。
「あ、この人は自分たちを特別扱いしてくれている」という"優越感"が生まれると同時に、良い意味で気が引き締まります。
特に、あなたのセミナーが「無料開催」であるなら、このスタンスは絶対に崩してはいけません。
SNSで集客をしていると、参加者側はあなたを「フォローしているインフルエンサー」や「オンライン上の知り合い」のような、"SNS感覚のプライベートの延長"として捉えて参加してくるケースが多々あります。
だから平気で遅刻したり、ドタキャンしたりするんです。
でも、あなたがビジネス系の発信をしているのであれば、その時間は馴れ合いの場じゃありません。
あくまでも、あなたにとっても相手にとっても"仕事のお話"をする時間、空間です。
無料開催だからといって、誰彼構わずへりくだる必要はないです。
遅れてくる人、マナーの悪い人には「あなたにも断る権利」がある。
あなたが「プロの仕事の場」としての態度を毅然と示すことで、初めて参加者も「ビジネスモード」でお客様の席に座ってくれるようになります。
単なる承認欲求になっていないか
この「誰を優先して見ているか」という視点は、SNSの運営にもそっくりそのまま当てはまります。
多くの起業家が「フォロワー数」という母数を追いかけ、血眼になっています。
「どうすればもっとフォロワーが増えるか?」「どうすれば新規の目に留まるか?」
もちろん、認知を広げることは大切です。
しかし、フォロワー数を追いかけている人の大半に、僕はこう問いかけたい。
「あなたは、その数字を集計・分析し、ビジネスに繋げる知識を持っていますか?」
フォロワーの増減、リーチ数、そこからのプロフクリック率。
これらの数値を定量的に集計し、「この投稿は保存率が高いから、既存顧客の教育に効いている」「この流入経路は成約率が低いから、属性がズレている」と、冷徹に分析できるのであれば、それは「経営」です。
しかし、もしあなたが「数字が増えたら嬉しい」「減ったら落ち込む」という感情だけでSNSを動かしているなら、それはビジネスではなく、単なる「承認欲求の補給」です。
分析できない数字は、ただの「飾り」。
飾りを追いかけるために、すでにあなたをフォローしてくれている「濃いファン」が求めている発信を後回しにし、バズ狙いの薄っぺらい内容に走る。これは、ZOOMで遅刻者を待つのと同じ、「目の前の人を失望させる行為」なんです。
「見知らぬ1万人」より「目の前の10人」にタスクを割け
SNSビジネスにおいて、多くの人が陥る罠があります。
それは、「新規獲得(フロントのさらに前段階)」にエネルギーを8割注ぎ込み、肝心の「既存顧客・濃いフォロワー(ミドル・バック)」への対応が2割になっているという状態です。
これ、タスクの処理順序が完全にバグっています。
本来、プロが最優先にすべきなのは「すでに自分を信頼し、お金や時間を払ってくれている人」へのアウトプットです。
- 新規フォロワーを増やすためのリール動画の編集
- すでに受講してくれている生徒さんへの質問回答
あなたは、どちらを先にやっていますか?
もしリール動画を先にやっているなら、あなたのビジネスは長続きしません。
少しだけ、立場を逆転させて想像してみてください。
もし今、あなた自身が何十万円というお金を払って、誰か(メンターやコンサルタント)のサポートを受けているとしましょう。
あなたは今、ビジネスで大きな壁にぶつかって悩んでいます。
藁にもすがる思いで、そのメンターに質問や相談のメッセージを送りました。
すると、相手からこんな返事が返ってきました。
「ごめん、ちょっと今リール動画の撮影してるから、後にしてくれる?」
「21時までに今日の投稿をアップしなきゃいけないから、返信はまた明日でいい?」
これ、言われたらどう思いますか?
怒りを通り越して、「は?」と呆れませんか。
あなたは、すでにそれなりの高い料金を支払っている「大切な顧客」。
相手には、あなたをサポートするという「役務(責任)」があります。
※時間外とか事前ルール、状況にもよると思いますが。
それなのに、相手のタスクの最優先事項は、あなたへのサポートではなく「まだ見ぬ新しい人に向けた発信(新規集客)」になっているんです。
「すでに自分を信じてお金を払ってくれた人」を蔑ろにして、「これからお金を払ってくれるかもしれない誰か」に向けて必死に頑張ってる。
これほど滑稽で、不誠実なビジネスの形はないと思ってます。
自分がやられたら絶対に嫌なはずなのに。
今、あなたが「フォロワーを増やしたい」「バズりたい」と焦っているとき、これと全く同じことを自分のお客様に対してやってしまっていませんか?
「まだ見ぬ誰か」を捕まえるために、「すでにいる顧客」の満足度を犠牲にする。
これはバケツの底に穴を開けたまま、新しい水を必死に注ぎ込んでいるのと同じです。
既存顧客を最優先し、彼らが「やっぱりこの人を選んでよかった」と感動するレベルのタスク処理を行う。
その熱量が本物の口コミを生み、結果として一番効率よく「質の高い新規」を連れてきてくれるんです。
"数ではなく、人をみる。"
これから出会うかもしれない不特定多数に向けて発信するのではなく、「今、自分の発信を待ってくれている特定のあのアナタ」に向けてタスクを完了させる。
この姿勢が、ブランドの厚みを作ります。
分析なき母数拡大は、ビジネスを複雑にするだけ
集計や分析ができない状態でフォロワーだけが増えると、何が起きるか。
ターゲットではない「冷やかし客」が増え、本当に届けたい人に情報が届かなくなり、アンチのリスクが高まり、あなたのメンタルが削られる。
つまり、「売上に繋がらないノイズ」だけが増えていくんです。
もし、あなたが分析のスキルを持っていないのであれば、追うべきは「数」ではなく「濃度」です。
1万人のフォロワーがいても、あなたのセミナーに「定刻通り」に来てくれる人が10人しかいないなら、その1万人は虚像です。
逆に、100人のフォロワーしかいなくても、ZOOMを開いた瞬間に100人が揃っているなら、そのビジネスは盤石です。
集計・分析とは、その「濃度」を可視化するための道具です。
それができないのであれば、数値目標を立てるのをやめてください。
代わりに、「今日、自分のお客様をどれだけ喜ばせたか」という、人対人の指標でタスクを評価してください。
話をZOOMの待ち時間に戻します。
これからは、定刻になった瞬間に「待ち時間」ではなく「歓迎の時間」を始めてください。
遅れてきた人のために内容を繰り返す必要もありません。
「時間を守る、質の高いお客様」をリラックスさせ、彼らを徹底的に勝たせる。
その姿勢を見せること自体が、あなたの教育(ブランディング)になります。
「あ、この人のセミナーは1分でも遅れたら損をするんだ」「でも、早く行けばこんなに温かく迎えてくれるんだ」
そう思わせた瞬間、ユーザーのエンゲージメントは、SNSの「いいね」の100倍の価値を持って跳ね上がります。
新規に向けてタスクを回すのは、既存顧客への対応が120%終わってからです。
承認欲求を満たすための数字遊びは卒業して、目の前にいる「濃い人」の人生を動かすことに、あなたの全エネルギーを注ぎ込みましょう。
「数」を見るのをやめたとき、あなたのビジネスには初めて「本当の人」が集まり始めます。
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追伸
「3分待つ」のは、遅刻者のためじゃなく、今そこにいる人との「チャット慣れ」のため。
この主語の切り替えができるだけで、セミナーの成約率も、顧客の満足度も激変します。
とーる|行動経済アナリスト
