コラム#70マーケティング

「いきなり高単価」で自滅する人の決定的な勘違い

どーもとーるです!

最近、InstagramやX(旧Twitter)を見ていると、コンサルタントや起業家の人たちがこぞってこう叫んでいますよね。

「低単価で消耗するのはやめましょう!」 「月商100万いきたいなら、まずは高単価商品を作りましょう!」 あなたも一度は目にしたことがあるんじゃないでしょうか?

そして、これからSNS起業を始めようとしている女性や、 まだ自分のビジネスの方向性がフワッとしている人の中には、 「なるほど!最初から高単価の商品を作ればいいんだ!」 と真に受けて、一生懸命「高単価に見えるパッケージ作り」に奔走している人がめちゃくちゃ多い。

でもね、ちょっと待って!

実績ゼロ、顧客ゼロの人が 「いきなり高単価」に手を出すのは、オススメしません そんなわけで、 今回は、 「高単価にすればいい」というSNSの甘い言葉の裏に隠された“ 抜け落ちている大前提 ”と、長く愛されるブランドを作るための本質的なステップについてお話しします。

「高単価にすべき」はあなたに向けた言葉じゃない

ビジネスのノウハウって、 誰が誰に向けて言っているのかという「文脈」を読み違えると、一気に“猛毒”になります。

冒頭で触れた 「低単価じゃなくて高単価を作って売りましょう!」 というメッセージ。

これ、実は誰に向けた言葉か分かりますか?

  • まだビジネスを始めたばかりの初心者?
  • 自分の強みが何かも分かっていない人?

違んです。

あのメッセージの本来のターゲットは、 「すでに自分の時間と労力を削って一生懸命売り続けていて、実力も実績もついてきたのに、安売りしすぎて心身ともに疲弊している人」 なんです。

目の前のお客さんとトコトン向き合い、悩みを解決してきた。

だからこそ 「お客さんが本当に求めているもの」が分かっているし、 「自分が提供できる価値」もハッキリしている。

そういう実力のある人が、 “次のステージに進むため”の特効薬が「高単価化」 なんです。

なのに、今のSNSはどうか?

対象者を無視して「高単価が正解」という空気だけが独り歩きしているせいで、 まだ基礎ができていない人がいきなり高単価の海に飛び込んでいく。

結果、どうなるか?

中身(実力や価値の裏付け)が伴っていないのに価格だけが高い、 いわゆる「ハリボテの商品」ができあがるんです。

品質がないから「数字」でごまかすという悲劇

初心者が無理やり高単価商品を作ろうとすると、ある共通の現象が起きます。

それは、提供する「価値の基準」が自分でも分かっていないため、 イメージしにくい“お客さんの未来の変化”ではなく、 「期間」「時間」「回数」「個数」といった、具体的にわかる「数字」に価値をつけて価格を合わせようとする ことです。

たとえば、こんなフレーズ見たことありませんか?

「6ヶ月の継続サポートです!」 「1回2時間のセッションを12回やります!」 「100個以上の限定動画コンテンツが見放題です!」 うん、そりゃそうです。

だって、まだなにもない状態だし、 お客さんに提供してテストもしていない。

どんな結果が出るか「品質」が保たれていないんだから、価格を上げるには「量(数字)」を盛るのが一番手っ取り早いんです。

でも冷静に考えてみてください。

お客さんが本当にお金を払いたいのは 「100個の動画を見る時間」や 「半年間縛られること」でしょうか?

違いますよね。

「自分の悩みが解決した未来」に対してお金を払うんです。

価値の土台がないまま「量」で高単価に見せかけても、 お客さんに見透かされるか、 運良く売れても自分が提供のプレッシャーに押しつぶされて発信が止まる。

完全に迷子状態になります。

SNS起業で高単価商品を作るための「正しい順番」

では、実力と信頼(認知的評価)を積み上げ、最終的に 「あなたからその価格で買いたい!」 と言われる本質的なブランドを作るにはどうすればいいのか?

以前の コラム「Act:7 」 でもお伝えしましたが、 ビジネスには 「絶対に外してはいけない順番」 があります。

ハリボテの高単価を作らないための、 具体的な3つのステップをお伝えします。

ステップ1:まずは「1対1」で本命商品(バック)を提供する いきなり「自動化」や「動画で100万」なんて甘い夢は見ないでください。

まずは、あなたが本当にやりたいこと、売りたいと思っている本命商品(バックエンド)を、「マンツーマン(1対1)」で、自分の時間をフルに使って泥臭く提供してください。

最初はモニター価格でも構いません。

目の前の1人とトコトン向き合い、直接言葉を交わすことでしか「本当の悩み」も「あなたのサービスの効果」も分かりません。

量や数字でごまかさなくても済む「絶対的な品質」は、この1対1の現場でしか磨かれないんです。

ステップ2:数人集まったら「グループ(ミドル)」でテスト&共有する 1対1でしっかり価値を提供できるようになり、数人のお客さんが集まってきたら次のステップです。

その人たちを集めて、一部「グループセッション」を行ってみましょう。

これがミドル商品のテストになります。

ここで発生するのが 「環境の価値」 です。

みんなで学ぶ楽しさ、仲間がいる心強さ、他の人の質問から得られる気づき。

この熱量のある場を作ったら、その様子をSNSでシェアしていくんです。

「こんな風に楽しく学んでます!」「みんなで一緒に結果を出してます!」と。

ステップ3:熱狂から「手っ取り早い解決策(フロント)」を作る ステップ2でグループの楽しそうな熱量をシェアし続けると、 それを見ていた周りのフォロワーは「私もその環境に参加したい!」「私もその輪に入りたい!」とウズウズし始めます。

ここで初めて、入り口となる「フロント商品」を用意します。

手っ取り早く悩みを解決できるような単発の勉強会や、そのコミュニティの空気を少しだけ味わえる企画ですね。

この順番で進めれば、フロントに集まった人はすでに「あなたの本命の環境(バック・ミドル)」に魅力を感じているので、 無理な売り込みをしなくても自然と上のサービスへと進んでくれます。

これが、長期的な信頼構築に基づいた「正しい高単価化」の正体です。

言葉の「主語」を見極めるリテラシーを持とう ビジネスのノウハウや発信の言葉は、“誰に向けた話なのか”を外すと、一気に劇薬に変わります。

「まずは高単価を作れ」 「仕組み化して手放せ」 SNSにはいろんな正義が飛び交っていますが、発信する側も受け取る側も、 「これは今の自分(あるいは自分の読者)のフェーズに合っているメッセージなのか?」 を、一度立ち止まって考えるリテラシーが不可欠です。

量や数字でごまかした甘いハリボテに頼らず、まずは目の前の1人と自分の時間をかけて泥臭く向き合うこと。

それが結果的に、何年経っても売れ続けるブランドを作る一番の近道になりますよ。

▶ メルマガ・無料講座の詳細・ご登録はこちら(3-2-1ラボ)

とーる|行動経済アナリスト