コラム#59マーケティング

あなたの商品の賞味期限

どーも!とーるです!

今回は、多くの起業家が耳を塞ぎたくなる「ビジネスの賞味期限」について書いていきます。

「一度作れば、一生寝てても稼げる不労所得」「完全自動化で、ずっと売れ続ける魔法の導線」

そんな甘い言葉を信じて、せっせと高額なシステムを組んだり、動画講座を作ったりしているあなた。

残念ながら、その「仕組み」は、完成した瞬間から腐り始めています。

今日は、入口から出口まで逃げ場のない「陳腐化(ちんぷか)」のお話と、SNS時代のスピード感について深堀りをしていきます。

その「導線」、腐ってませんか?

いきなりですが、あなたは10年前、20年前から全く変わっていないテレビCMや雑誌広告を見たことがありますか?

「ない」はずです。どんなに有名な大手企業でも、時代に合わせてコピーを変え、タレントを変え、見せ方を変え続けています。

なぜなら、マーケティングには「賞味期限」があるからです。

ところが、個人起業家の世界になると、なぜか「一度構築すれば一生安泰」という不労所得へのあこがれを抱く人もいます。SNS起業のきっかけとなっている人もいます。

「完璧な自動導線ができたから、あとは寝て待つだけ」

その考え方自体が、すでにビジネスの死角に入っています。

僕の場合は、Udemy、電子書籍、SNS、オフラインでの繋がり、そしてSEOからこの「コラム」という入口があります。

行き着く場所(本質)は同じですが、これらはユーザーとの「第一接触部分(TOFU=認知部分)」です。

※TOFUについては無料のファネル講座参照ということで割愛。豆腐じゃないよ、トフだよ。

この入口たちは、常にアクティブなタスクが必要不可欠な場所です。放置すればすぐに雑草が生え、誰も通らなくなります。

そこからさらに扉を開けると、LINEやメルマガといった「情報発信の場」があり、ようやく具体的なオファー(販売)に繋がっていきます。

ここで多くの人が勘違いするのは、「入口(ファネルの上位層)だけが陳腐化する」と思っていることです。

ですが実際は「ヒトが触れれば触れるほど、入口だけでなく、中に入った後のメルマガも、LINEのステップも、そして商品そのものも、すべてが同時に陳腐化する」なんです。

「露出量」と「寿命」の等価交換

陳腐化のスピードは、集客の「量」と「勢い」に比例します。

  • SNSでジリジリと集客:じわじわと認知が広がるため、寿命は比較的長持ちする。
  • 広告で一気に集客:短期間で大量のヒトが触れるため、陳腐化のスピードは劇的に早まる。

結局、どちらの手法をとっても「寿命が尽きる」というゴールは変わりません。

「ヒトの目に触れる=鮮度が落ちる」と思っていた方がいい。集客がうまくいっている時ほど、その裏側で仕組みの崩壊が始まっているという覚悟が必要です。

構築だけに多額を出資してはいけない

僕も普段、LINE構築や自動化を教えていますが、大事なのは「回収スピードの重要性」です。

ちょうど5年前、IT補助金を利用した「LINE構築」が一部で猛烈に流行りました。構築代は余裕で7桁(100万円以上)を超えていました。もちろん、それだけの売上を作れる見込みがある人なら投資価値はあります。

でも、僕が絶対にオススメしないのは「一個人の数年間にわたる長期の分割決済」です。

分割を組むなら、せめて1年、長くても1.5年以内にしてください。

なぜなら、支払いを続けている間に、導線や商品の寿命が先に来てしまうからです。

「もう全く通用しなくなった、古臭い仕組み」に対して、あと2年も支払いが発生し続ける。このメンタル的な苦痛に耐えれるならいいと思いますよ。

1.5年で回収以上の収益化見込みがないなら、高額な構築に手を出すべきではありません。

とはいっても、"回収したいがために、無理な付加価値を付けて多額のサービスを売り込む"というような関係のないお客さんを巻き込むのは、プロの仕事じゃありません。

モール型販売システムのメリット・デメリット

Udemy、NOTE、ココナラといったプラットフォーム(モール型)での販売は、ツール側が集客してくれるため「寝ていても売れる仕組み」に見えます。

でも、これには「3つの致命的なリスク」が隠されています。

  • 競合の激化:あなたの隣に、安価で新しいライバルが常に並び続ける。
  • 規定・アルゴリズムの変更:運営のさじ加減一つで、あなたの露出はゼロになる。
  • 結局SNSが必要:プラットフォームに依存しすぎると、安定した売上は作れません。結局、外から誘導するためのSNSが必要になり、その流入経路が陳腐化すれば売上は止まります。

プラットフォームは「集客を助けてくれる場所」であって、「永住できる楽園」ではないってことです。

これは「認知のパラドクス」でしたね。誰かがSNSで「今Udemyが熱い!」と言えば多くの人が参入します。結局は、自分含めそれを聞いた人達も激戦の舞台に参入してくるわけです。

ビジネスとは「鮮度管理」が大事

「ずっと売れ続ける」という言葉を、「何もしなくていい」と解釈した瞬間に、あなたのビジネスの腐敗は始まります。

SNS普及により情報の伝達スピードが上がった今、オンライン販売における寿命は1〜2年が限界です。

  • あなたの「入口」は、今日初めて見た人にとって魅力的ですか?
  • その「自動化」、1年前の空気感のまま放置されていませんか?
  • 投資した費用の回収と、仕組みの寿命、そのレースに勝てていますか?

「部分(小チャンク)」を常にアップデートし、「全体(大チャンク)」を時代に合わせてリチューニングする。

「寝ていても売れる」のは幻想で、実際は、"寿命が来ることを念頭に次の商品や導線を構築する期間"だと思うことが大事です。

という感じで、難しい!と思ってしまう内容かもしれませんが、絶対に必要な考え方なので

  • 今がんばって意識するか(予防)
  • その時が来た時に見直すか(治療)

が大事です。

とはいえ、"予防は治療に勝る"といいますよ笑

頑張ってみてください。

とーる|行動経済アナリスト